もうすっかり市民権を得たブラック企業というワード。
「あの会社ブラックだよね~」とか日常で普通に使ってると思う。
サラリーマンを苦しめるブラック企業。本日有給を勝ち取った僕が傾向と対策を書き殴ります。
長時間労働を強いる
やっぱりこれですね~長時間労働。
「1日8時間、週40時間が原則」
これ以上の会社所定の労働時間があるなら36協定が必要。
それでも月45時間の上限規制があると記事にしてきました。
1度きりの人生で貴重な時間を使っているのだから、サービス残業とか個人的にはありえない。
2020年には中小企業にも働き方改革関連法は関わってくるので注視しておきましょう。
人生で一番大切なのは時間。
なので僕は定時で帰ります。
休日出勤の要請
これもいらないっすね。休みなのに仕事に出るという矛盾。
労働基準法では「割増賃金」を支払うことになっています。
あろうことか、これも守らない会社もある。
企業側は35%の割増賃金を支払う義務があるので請求しましょう。
工場勤務時代に装置のトラブルで出勤した事があるけど、
別の日に代休を取りました。
有給休暇を取りづらい
労働者が休暇を取った分の賃金を支払う有給休暇は、法律で決められた義務。
ところが、マンパワーを減らしたくない為にこれを使わせないという企業があります。
基本的に有給は労働者の裁量で取れます。会社側が制限をかけることは出来ません。
会社側の独自規則も違法なので例を挙げます。
- 正社員じゃなくても取れる
- 事前に申請する義務はない
- 上司や会社の許可は不要
- 休む理由の説明も不要
意外だった点もあるかもけど
法律>社内規定だよ。
勤務時間の定義がおかしい
1日8時間勤務とあっても、休憩時間や移動時間などをカウントしない場合があります。
をいくつか例を挙げます。
- 会社の研修に参加した時間
- 休憩中の店番や電話の待ち時間
- 始業前と就業後の整理や清掃時間
- 退社後に書類持ち込み等の頼まれ事に使った時間
業務の為に拘束されている時間=勤務期間
みんながやっている「5分前着席」とかも強制力は無し。
勤務時間は30分単位で集計している所が多いと思うけど1分単位で請求ができます。
10分を切り捨てたとしてそれを20日続ければ3時間オーバー。月に30分未満なら誤差の範囲内と思えるけど結構ムダにしているのでは。
うちの上司は「PC立ち上がった時間をエクセルに入力して」と要求してしてくる。
労基法を知らない上司は多いのでキチンと押さえておこう。
ブラック企業の給与未払いがあったら?
給与未払いはさすがに経験したことありません。
明らかに違法なので対処法を書きます。
口頭で請求
まず口で注意する。自分の主張が正当である事をハッキリ伝えましょう。
これで話通じないならブラック確定。戦う準備をしましょう。
内容証明付き郵便
給与明細、タイムカードのコピーなどを会社宛てに送ります。
このサービスは内容が正しいことを証明できるわけではなく、発送した事の証明との事です。
「この通り○万円が未払いですので請求します」と文言を添えて送ります。
労働基準監督署
ここまでしてダメだったら法的措置を取る。
給与明細、労働契約書等のエビデンスを準備して戦います。
労働基準監督署の場所はハローワークで分かります。
長崎県なら労働局が長崎市万才町住友生命ビル、労働基準監督署は長崎市岩川町の長崎合同庁舎というふうに、地方では労働局と労働基準監督署が別々の場所にある場合が多いようです。
厚生労働省のwebページにも記載があります。
こういう会社は辞めた方がいい。
会社の体質を変える事はできません。
給与を減額される
次に減額について、社員にいろいろ理由を付けて支払いを渋るケース。
会社の営業成績が悪化したとかコストが上がった等は理由になりません。
給与は入社時に労働契約書や就業規則で決まっているからです。
もちろん就業規則を勝手に変えるのも違法。
給与天引きされるケース
総支給額から引かれるのは主に社会保険や雇用保険などの税金だけど、ブラック企業は天引きNGなものにも触れる場合があります。
- 旅行の積み立て
- 飲み会費用
- 事務用品
- 罰金
職場の行事でも強制しちゃダメって事だね。
飲み会とか要らんけどな。
天引きの限度額もルールがあるぞ。
ブラック企業の見分け方
上に挙げてきた内容で働きたくないですね。
ブラック企業かどうか、確認すべきポイントを段階別に挙げます。
頻繁に求人を出している
労働条件が悪いから離職率も高い。当然人手も不足しがちなのでずっと募集してます。
「定員になり次第締め切り」って出ていたら怪しむべき。
地元のハローワークにもずっと載ってるとこがある。。
誰でも応募できる
学歴・職歴・年齢不問、未経験者歓迎なども注意。
条件がゆるいところは人をモノ扱いしてるかも。辞めたら次みたいな感じ。
「社会保険完備」とか一言書いてたりするけど、それは当たり前なのでブラックの可能性ありです。ちゃんとした会社であれば、手当の種類や取り組みくらい書いてます。
月収の幅が広い
給与は見ると思うけど、金額の幅にも注目したい。
例えば初任給17~35万(経験・能力に応じる)といった文言には気を付けた方が良いです。
「頑張り次第で40万円以上可能」とか書いてあったら、会社都合の評価制度の可能性があるかもです。
「見込み残業○時間」にも注意。面接時は残業手当の定義をちゃんと突っ込んでください。
深夜や土日に電話してみる
夜遅くに電気が点いてたら残業しているという事。
直接確認できない時は電話してみるのも手だ。土日に電話を受ける会社もダメですね。
顧客サービスが抜群
以前勤めていた焼肉店で実感したのがこれ。
4等級のいいお肉を使って価格設定は低め。(家族向けのコースなら4人分のライス・スープが付いて5,000円以下)深夜まで営業している。
お客としては良くても、お店はそれだけ人件費を厳しく管理され、従業員の負担が大きいという事。
店長のタイムカードは真っ黒で300時間オーバーでした。
趣味がファッションだけど、洋服買ったところで使う日が無いという生活…
労働環境の現状
面接官の対応
会社も品定めしているように、こちらも同じく選んでるという側面が有ります。
面接官が横柄な態度だったり、失礼な物言いだったら疑った方がいいです。
中途で入った専門学校時代の就活で面接を受けた時、面接官から「30歳で学生?」「日焼けしてるけど海で遊んでるの?」など言われたことがあります。
不採用になったとしてもお客さんになるケースもあるんで、
まともな会社なら誠意ある対応をするはず。
社員の雰囲気
会社で面接となった場合、職場を通る機会があれば目を通しておきたい。
社員の服装の乱れ、説明が難しいけど目がどんよりしている場合がある。
あと「やる気」「根気」などの張り紙があったり、分煙されていないオフィスも古い体質の可能性があるんで注意です。
企業のビジョン
就職活動は恋愛と似ていると言われます。
お互いの価値観が近いか、同じ場所を目指せるかミスマッチを防ぐために確認すべきですね。
応募してから採用されるまでの期間
僕が以前勤めていた会社もこのケースでした。
書類審査もなしで面接10分のみ。数日後には「来月から来てください」の連絡でした。
ちょっと早すぎで誰でもOKって感じでした。まぁ請負会社でしたけど。
逆に連絡すると言って放置の会社もダメですね。
早すぎるのも遅すぎるのも一旦考えよう。
事前確認は大事
たとえ評判のいい会社や紹介してもらった会社でも最低限の確認作業は必要。
大企業だから大丈夫ということもありません。
「ブラック企業ランキング」とかで検索すれば企業名も出てくるけど、中小企業はそうもいかないので自分でしっかり予防しましょう。
もし今そういう会社に在籍しているのならリクナビにやMIIDAS(ミイダス)に登録だけでもしておくといいです。
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