半導体業界のクリーンルームで働くとどうなるのか

会社生活

業界の人間しか入らない作業部屋「クリーンルーム」

個人的には二度とごめんだし、最終勤務が終わったら作業着をダンクして退出しました。

この記事では「クリーンルーム」についてと、実際に1年間勤めてやっぱり馴染めなかった点をまとめてます。

かなり特殊な環境で、女性にも注意点があるので半導体業界行きを考えている人は見てみてください。

もしも半導体業界に現在いるけど辞めるのに踏ん切りがつかないという人は、退職代行サービスの利用も視野に入れることを推奨します。

クリーンルームとは

クリーンルームは、空気中の目に見えないホコリ等の不純物を入れない部屋。

きれいな空気を入れる超高性能フィルタを使う等して、規格で定められた空気清浄度をキープしてます。

クリーンスーツを着用

クリーンルームに入る時は、つなぎの形をしたクリーンスーツという専用の防塵服に着替えます。

マスクや帽子もセットで、目の部分しか空いてません。人からは汗、服からも繊維等のダストが出るのでそれを防ぐためって事です。

マスクは息苦しかったけど一週間くらいで慣れました。

入室時の注意点

クリーンルーム内に入るときはグローブをはめて、エアシャワーを浴びます。

もちろんダストを持ち込まないようにするため。

業務で使うノートやペンも制限されてました。

ISO規格にもよるけどメイクも禁止です。半導体工場の場合は基本NGでしょう。

クリーンルーム内の雰囲気

ウェハーが行き交うクリーンルーム内の光景は近未来的。

装置とクリーンスーツを着た人だけなので無機質で異様な印象を持つかもしれません。

蛍光灯が破損して飛び散っても大丈夫なように黄色チューブで保護してます。なぜ黄色かというと、人には明るい色でも、虫にとってはそうではないから。

ダストが大敵のクリーンルームにとっては、虫の侵入も許されないわけです。

どのくらいの洗浄度なのか

クリーンルーム内はどのくらいキレイにしておかくかというのは、国際統一規格に基づいてます。

ISO規格・JIS規格だと「1メートル四方の中に0.1㎛(マイクロメートル)以上の微粒子が何個あるか」

米国連邦規格だと「1フィート(約30cm)四方の中に0.5㎛上の微粒子が何個あるか」で決まります。

製品の種類でも違うけど半導体の場合は一番厳しいクラスです。その分維持費も掛かってます。

 

ちびくろ
ちびくろ

マイクロメートルってどのくらい小さいの?

くろ
くろ

0.0001ミリだから目には見えないくらい小さい。

クリーンルームでの作業内容

半導体製造工程は工程が細かく分かれていて、僕がいたクリーンルーム内でもいろんな会社の人が複数の業務をしてました。

大きく3つに分けて説明します。

検査

女性が担当するケースが多いのが半導体検査で、顕微鏡でウェーハの歪みや傷の有無をチェックします。

立ちっぱなしで足が痛くなるのと、単調作業で時間が長く感じるのが苦痛。

あまり体も頭も使いません。

組み立て

小さな部品を組み上げる作業があります。

手先が器用だったり、プラモデル好きな人は抵抗が少ないかもです。

ただ部品の組み立ては生産性ノルマがあったりするし、不良品を出さないことも重要。高価で壊れやすい素材には注意。

装置内にイオンを注入するソースヘッドというものを組み上げてたけど、ネジのゆるみやズレがあると装置がうまく起動しない事が冷や汗ものです。

マシンオペレーター

装置の起動や設定を行うのがマシンオペレーター。

操作自体は難しくないけど、ダストがあると正常に動かなかったり、マシントラブルが起こると後戻り作業や残業が確定します。

 

ちびくろ
ちびくろ

はたらきやすいって広告あるのにね。

くろ
くろ

オペレーターで単純作業が苦にならない人ならアリ。

個人的には長くする仕事じゃないと感じたし、実際人の入れ替わりは激しかったな。

クリーンルームが嫌だった理由

この空間がどうにも苦手だった。

人の表情も分からないし、黄色い照明の無機質な空間。

室内温度は25℃前後とは聞いてたけど、節電のため実際はもう少し高めに感じます。メンテナンスや部品のクリーニング作業をクリーンスーツを着てやっていたのでけっこうな発汗で、仕事終わりにはリアルゴールドを一気に飲み干してました。

メンテナンス作業が昼間での日は、帰り道に公園へ立ち寄って緑をボーっと見てました。あの時は病んでたなぁ。

 

ちびくろ
ちびくろ

重いもの持ったりキツイ仕事もあるの?

くろ
くろ

オペレーターなら体を使う業務は無いけど

メンテナンスはそうじゃない場合もある。

特殊な環境で精神的に参ってしまう人もいたよ。

ぴーちゃん
ぴーちゃん

あとトイレや休憩で部屋の外でるのも面倒。

もよおしたら悲劇だからすぐ脱出すること。

まとめ

今回はクリーンルームについての記事でした。1年働いて嫌だった点をまとめるとこうなります。

  • 入室の手順が面倒
  • 室内は清潔だけど動けば汗ばむ
  • 高額な装置の扱いに神経を使う
  • 人間じゃなくて装置に合わせた環境

その業界に入らないと経験することのない空間です。

装置のために環境は管理されていて、作業者も機械のように淡々と正確に動くことを求められます。

僕はいるだけで疲れました。

今は普通の事務所勤めだけど、「なんて平和な空間なんだ、工場の仕事辞めて良かった」とホッとしています。

半導体と名の付く仕事はクリーンルーム内の作業になるので、飛び込もうとしてる人は参考にしてみてください。

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