まさか自分が…というのが率直な気持ちでした。
今回は派遣切りに遭った経験を記事にします。話を受けて職場を去るまでのプロセスと、その後どうしたかも書いているので派遣社員の方は予備知識として読んでもらえれば。
派遣先との雇用関係
まず僕の雇用形態は派遣社員。
3ヶ月毎に契約更新されて、単価(時給)は3月と9月に見直されるシステムです。
なので契約上は「雇用期間満了」という事に。契約期間については下段で詳しく説明します。
派遣契約期間
派遣先との契約期間が3か月ごとの更新というのには理由があります。
それは労働者派遣法で契約期間が30日以内の短期派遣を禁止しているから。長期で契約する場合、この「3か月ごとの更新」を繰り返すケースが多いです。
日雇い派遣の原則禁止について
派遣元事業主は、以下の場合を除き、日雇い労働者(日々又は30日以内の期間を定めて雇用する労働者)について労働者派遣を行ってはならない。
<禁止の例>
①日雇い労働者の適正な雇用管理に支障を及ぼすおそれがないと認められる業務(日雇い派遣の例外業務)について派遣する場合
②雇用機会の確保が特に困難な労働者等を派遣する場合(日雇い派遣の例外の場合)参照元;厚生労働省HP
じゃあ2ヶ月ごとの更新でも問題ないやろ?
なんで3ヶ月なんだ!?
派遣先は「1年を超える契約」と「3回以上の契約更新」をすると解雇しにくくなるんだ。3ヶ月は丁度いい期間。
派遣社員から先に整理されちゃうんだね。
派遣先の状況
当時勤めていた派遣先は大規模で、所内には約5,000人が働いていて部や課は把握しきれないほどです。
ただ火力発電事業という事で、脱炭素化やカーボンニュートラルが叫ばれている今は時勢的に良くない。
所属部署の状況
以前ブラック上司と色々あり配置転換されて1年間働いていた所属部署だけど、社会情勢の影響で仕事の山は減ってました。出社後2時間でする事が無くなる日もあったくらい。
他部署の状況
派遣先の会社は他部署も似たような状況で、複数人まとめて契約更新されないって話もありました。
派遣先の社員も他県に異動させられていたんで、業界の厳しい状況を再確認させられましたね。
上司からの通告
1月の後半、自社の上司がやってきて話をすることに。
どうやら雇用契約に関する内容は派遣先からではなく、自社を通すようになっているっぽい。
その上司の説明によると、派遣先も上層部からの指示だったので逆らえなかったらしいって事だったらしい。僕が長期出張に対応していれば、それを盾にする事も出来たと言ってたとも聞きました。家庭の事情で長期出張は無理だったけど、派遣先の要求は極力対応した方が良いって事ですね。
結局さいごまで派遣先からの説明は無く、出勤最終日に所属していた課の全体集会での挨拶を依頼されたので対応し、お世話になった人へお菓子配って出ていきました。
この期間は以前から懇意にしていたハローワークの担当者さんの下にも足を運んでます。
雇用契約の話があるとすれば年度末ってことか!?
そだね。契約更新は3ヶ月毎だけど、
人事は派遣先に合わせて4月か10月になってる。
その時期は心配だよね。
派遣先を去ったあとは自社勤務
契約期間満了という実質的な派遣切りをされた後は自社勤務に。空いている席と余り物のPCを借りたのはいいけど、担当業務は無し。社内ニートをするわけにもいかないので業界の学習をすることになり、単発の仕事をもらったりもしました。
自社での過ごし方
再び派遣先のどこかの部署に潜り込めるよう業界の学習をしてました。
今までは派遣先で限定的な仕事をしていたけど、自社では専門用語の暗記やソフトウェアの学習、自社の人が取ってきてくれた書類作成の仕事をやってました。
現地への出張
自社での学習と単発の仕事をやっていたけど、派遣先にいたころに比べたら売り上げはほとんどありません。そこで出張メンバーにいれてもらい他県での現場対応をすることになりました。
詳細は省くけど複数の現地へ出張して6ヶ月は消費しました。
自社に居ても肩身が狭い思いをしていたので助かった。
同じ派遣先への復帰
自社に籍を置きながらも基本的には派遣が前提なので、機会をうかがってました。
派遣切りに遭って半年が過ぎたころ、自社の紹介で面接を受ける事に。もと居た派遣先の別部署で欠員補充という事。
何とか合格し、翌年からの配属が決まりました。
派遣切りの対策まとめ
今は新しい職場で1から頑張っているけど、タイミングや面接での印象次第ではどうなっていたか分からない。
僕の周りも雇用契約満了で行き場を無くす人はいるし、将来どうなるか保証はありません。
- 派遣先で専属の業務を担当しておく
- 派遣先の経営状態を把握しておく
- 安定している時こそ次の仕事先の目星をつけておく
この3つが肝心な対策です。いかに切りにくい人材になっておくかは大事だし、ポジションを確立していても経営状態次第ではバッサリ切られます。
なので何事も無い時期も安心せずに、ハローワークの担当者と親しくなるとかマイナビで次の仕事先をピックアップしておくのも大事。
急に派遣切りにあったらどうするの?
派遣先は30日前までに雇用している側に伝える決まりがあるよ。
派遣を考えている人へ伝えたい事
今回は雇用期間満了と言う名の派遣切り体験談を書きました。
派遣にもメリット、デメリットあるけど派遣先の業界についてはリサーチしておこう。
冒頭で触れたように、僕がいた火力発電事業は逆風。
反対にソニーなど半導体業界は追い風です。そういう所に身を置くと余計な苦労はせずに済みます。
また、スキルを持っていれば直接雇用されるケースもあるので、派遣先に溶け込む姿勢も併せて持っておけば良いです。
以上、参考になれば幸いです。
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