今の仕事について8年経ち、30代後半なので転職についても考えるようになった。
このままここにいていいのか?成長は止まってるよねとか自問自答する事が増えたからです。
年末買ったkindleに手を伸ばしてそれ系の本を検索していたら「転職の思考法」が出てきた。
評価も高いし、Twitterやネットでも目にして気にはなってたのでポチってみました。
主人公の市場価値や環境が自分と重なる部分があって、一気に読了。
サラリーマンなら知っておくべき事が詰まっているんでメモしておきます。
「転職の思考法」が示す市場価値
この本の大きなポイントの1つが、市場価値(マーケットバリュー)を測る方法。
3つの視点で解説してました。
- 技術資産(20代は専門性、30代以降は経験)
- 人的資産
- 業界の生産性
-本書より引用-
自分の市場価値を客観的に調べたい人は、
転職サイトミイダスの無料診断が面白いかも。
技術資産について
他の会社にも展開できるものが技術的資産…それにも専門性と経験があるとの事。
例えば僕の場合は製造業の事務なので、PCスキルやOA機器の取り扱いが専門性ですね。
作業チームのリーダー(3名程度)と業界経験が経験。
経験を積んで専門性の高いポジションに就く…ではなく、20代のうちに専門性を高めろと書いてます。
貴重な経験は専門性の高い人間にしか回ってこないのが理由だそうで読みながら思わず頷きました。
確かにPCスキルとOA機器の取り扱いを分かっていなければチームリーダーにはなってない。
人的資産
自分が転職しても変わらず仕事をくれる人が人的資産。
これも自分と重ねてみました。
請負元の社員や主任と仲良くはあるけどそこまでしてくれるかは自身が無い。
ただウチに来ないかと誘ってくれる別会社の人は居たから低いというわけでもなさそう。
これから築いていく必要があると分かりました。
40代以降はきわめて重要になるとあるけど、人の感情が読めないタイプで周りから敬遠されてる上司を見ると当てはまります。
人的資産は年を取るにつれて重要度が増していく。
若いうちから種をまいた方がいい。
業界の生産性
技術資産・人的資産よりでかいのがこれ。
産業別のGDPは最大20倍近くの開きがあるという事なので当然ですね。
スキルが同じでも給料が高い人は、場所選びで勝っている。
よっぽどの志でもない限り、斜陽産業で働くのは避けた方がいいです。
印刷業者と毎日接するけど、ペーパレス化の影響で苦悩してる営業さん見るとそう思います。
心からやりたい事を探す必要は無い
後半で語られていて確かに!と思ったのが、『必要なのは心から楽しめる「事」ではなくて「状態」なんだ』というセリフ。
- to do(コト)・・・何をするのかで物事を考え、明確な目標を持っている
- being(状態)・・・どんな人でありたいか、どんな状態でありたいか
-本書より引用-
to do型の人間は、明確な目標を持ち、今の位置からどのくらいで辿りつけるかを逆算して進むような人だと思います。サッカーの本田選手とか思い浮かぶ。(幼い頃からプロ選手になってレアルの背番号10を付けると目標設定していた)
この本で響いたのが、次に出てきた99%の人間はbeing型。
大好きな事が無くてもある程度好きな事は必ず見つかる。という部分。
学校では「早く目標を見つけなさい」、インフルエンサーは「好きな事を仕事に」と発信してたけど、明確過ぎる目標を持つ必要は無いんですね。
地方の平凡なサラリーマンとしては、「なんだ、みんなそうなんだ」とホッとしました。
being型の人間にとって重要なのは、自分と環境の2つの状態。
ざっくりいうと、自分の力と仕事の難易度が合っているかが重要ってことです。
僕の場合は8年同じ職場。環境も変わっていないんで試行錯誤しなくても作業はこなせます。
適切とは言えないです…
今の職場が楽なルーチンワーク
少し高い難易度になっていないなら考え時かも。
転職の思考法で仕事を楽しめる状態に持っていくには
being型の人間が仕事を楽しむためには冒頭の市場価値を高めること。
市場価値がある程度あって、要求されるパフォーマンスが釣り合ってることが必須条件。
もう一つは自分への信頼だそう。
上司へ忖度して自分の考えとは多少ズレていても同調してしまう。不本意な要求でもガマンして従う事をしていた僕はドキッとしました。
自分に小さな嘘をつく事を続けていると、市場価値が高まっても仕事を楽しめる状態にはならないですね。
ちなみに上司には意見をぶつけて今はお互い距離を取ってます。
良好とは言えない関係だけど自分に嘘をつくよりマシです。
転職の思考法を読み終わって
転職を阻害するのは、現実的な危険性ではなく、ほとんどが見栄か恐怖
確かにそうかも。親世代は退職したら世間体を気にするし、転職できたとしても一時的に収入ダウンもあるでしょう。
でも自分を誤魔化して勤め続けた先は明るくないだろうし、長い目で見たら適切な場所で花開いた方が収入面でも良くなると思う。
どこを選ぶか、誰と働くかは思考法で変えられる。
昨年末、社長に異動願いを出した自分にとっても背中を押してくれる一冊になりました。
今回記事にしたのは一部分です。特に30代のビジネスパーソンには伝わるものが多いと思います。
このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法
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