「そんなワケないやろ…」と思っても、読み終わったら「確かに」と納得させられる考え方。
それがアドラー心理学の目的論でした。
ベストセラー嫌われる勇気で紹介されてます。
会社員生活でも当てはまる場面があり、目的論を活用することでポジティブになれる。この本は本当に考え方を広げてくれました。
目的論と原因論
「目的論」について「原因論」と比較しながら説明していきます。2つの論理は対比になってます。
原因論
オーストリアの精神分析学者であるフロイトが提唱し、物事は何かしら過去の要因から現在の状況が生まれるというもの。
例を出すと、勤めていた会社の業務内容やリーダーが嫌だから退職を希望する。
始点から終点に一直線でつながっている運動で、キーネーシスと呼ばれます。
筋が通ってるし、多くの人はこの考え方。
目的論
人は原因じゃなく目的で行動を決めている。
さっきの例えを使うと、転職活動をさけるという目的のため、業務内容やリーダーの存在が嫌だった過去に結び付けているという考えになります。
アドラーは、過去の原因と現在の結果に関係性は無いと否定。人は目的があって、現在の状況を作っていると提唱しました。
今やっていることに意味や価値がある運動の事をエネルゲイアと呼び、目的論はこっち寄りの考え方。
目的論は正しい考え方なのか
今回の記事で例に出している前の会社は、業務内容やパワハラもあって「ここを離れたい」となりました。
でも転職できるのか不安だし、お金の不安もあったから仕事と割り切ってガマンを続けてしまった。
目的論に照らし合わせると、リスクを避けるという目的を果たす為に、会社に留まる選択を自らしているという事。
こんな風に、目的論は過去ではなく現在の問題や状態にスポットが当たります。
じゃあ原因論より目的論の方が正しいの?
どっちが正しいということはないけど、
目的論は現在の状況で過去の意味が変わるというもの。
現在を変える事で人生も変わる。
次で説明するぞ。
目的論をどう活用するか
人は原因じゃなく目的で行動を決めている。
上で説明した職場を離れるかについて、原因論だと過去に起こった事の分析は出来ても、解決には繋がりません。
目的論だと、会社を辞める場合の手続きはどうするか未来について考える事になります。
目的論の大前提は「人は変われる」。
結局半導体の仕事は辞めて、前から興味のあったPCスキルについてスクールで学ぶ事にしました。
新しい場所で嫌な事あるかもよ?
未来がどうなるかは分からないけど、前に進むのが大事。
アドラーが伝えたいのは前に踏み出す勇気。
まとめ
われわれは過去の経験に「どのような意味を与えるか」によって、自らの生を決定している。人生とは誰かに与えられるものではなく、自ら選択するものであり、自分がどう生きるかを選ぶのは自分なのです。
たくさんの人がハイライトを引いてました。それだけ共感を呼んで勇気をくれるもの。
目的論は前向きな考え方で、これを知っていると楽観的になれます。
今のままでいいのか悩んでいる人が自由になる為の教えですね。
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