「もう救われないな。」就職氷河期世代を見ての率直な意見です。呪われたかのように就職に縁が無いこの世代目線で、政府がやってる就職氷河期世代支援策について書きました。結論から言うとあんまりアテにせず、使えそうなら乗っかるのくらいが良さそう。
就職氷河期世代
そこから全く報われず
未だに非正規雇用地味な生活でも一生懸命自分自身を養うために生きてる
何度か転職活動しようと思った時はある
しかし、学歴や雇用形態、社歴、未婚or既婚、、、人間力で見てくれない
学歴や資格を並べたら良い人財?
即戦力ですか?#派遣社員 #派遣切り— 外資系メーカーで働く派遣社員 (@job_transfer) September 4, 2020
就職氷河期世代に関しては、今更救済とか不可能なんだよね。時間を巻き戻してくれるのでない限り、失われた人生はもう取り戻せないんだから。
— いむらや (@reichi062) September 4, 2020
パソナ 淡路島に業務一部移転へ|また、いわゆる就職氷河期世代の人たちを支援しようと、島内の観光施設などで正社員として雇用する取り組みも始めています |NHK 兵庫県のニュース https://t.co/zUXD6FQgvF
— 氷河期世代ユニオン (@OzaLZNl9RRcrBN2) September 1, 2020
就職氷河期世代の定義
就職氷河期世代は、バブル崩壊後の1993~2005年卒で就職活動した人達を指します。
この世代の人口は約1700万人で、そのうちパートやフリーターといった非正規雇用者は約400万人。
2020年現在の30代半ばから40代半ばだけど、年齢じゃなくて最終学歴の卒業年度で分けられます。
同じ年でも氷河期世代にならない人もいるってこと?
そうなる。高卒と大学院卒なら就職時期も違うからね。
なんで就職氷河期になったのか
2020年卒の就職が不安視されてるけど、2000年前後の氷河期世代は、この不安が現実になってドン底まで落ちました。
1999年の有効求人倍率は0.5を切ってるんで、1つのイスを2人で奪い合うような感じです。
一番の理由はバブル崩壊後の不景気で企業が採用人数を減らしたから。
小泉政権下で非正規社員の規制緩和をした事も大きい。一気に派遣労働者が増えて、正社員の4割引で働くことになります。
有効求人倍率ってなに?
企業からの求人数に対する求職者の割合。
0.5倍なら1つの椅子を2人で取り合う状況って事ね。
就職氷河期世代が救済されない理由
まるで呪われてるかのように就職に縁が無い氷河期世代。ポイントをいくつか挙げてみます。
競争率が高すぎる
政府は3年間で30万人の就職氷河期世代採用を目標にしてるそう。
この時点で計画として破綻してます。非正規雇用者は400万人いるんだから求人数が全然足りない。
2019年に兵庫県宝塚市が市職員を3名募集したら全国から1,816人が応募してニュースになりました。
驚愕の600倍で、これに受かる人なら自分の力だけで就職できるだろうし。
支援策を出すのが遅すぎた
そもそもの大前提として、企業は利益を考えないといけないし、就職氷河期世代を助ける義理もないんだから若者を採用するという事。普通の採用担当なら40代のフリーターより、未経験20代を選びます。
30歳の時、知り合いのツテでソフトウェアの会社の面談を受けたことがあるけど、「あと5年早ければ」と社長さんに言われたことがあります。
氷河期世代で求人倍率が特に低かったのは、今30代後半~40代半ばの人達なので15年遅い。
政府の本気度が低くて微妙な求人が多い
支援策を出す政府も、飲食・建設・運輸・農業・介護等の人手が不足している所を補いたい思惑が見え隠れ。結局は雇用の調整弁で、個人を救済する気があるようには見えません。
支援策の中にある短期資格取得コースでは、数百億の費用がかかるそうだけど、お金の出処は雇用保険。自分達の財布は開かない。
支援に使う2億3,000万円という予算額はアベノマスクの200分の1。お金も使いたくないのはハッキリしてます。
コロナ禍は想定外だった
誰もが予想できなかったのが新型コロナウイルスの感染拡大です。
特定の世代を支援するには景気が落ち着いてないと無理。
それなのにコロナショックで新卒組さえも先行き暗いんだから、氷河期世代には構ってられないでしょう。
就職氷河期世代は今どうしてるの
自己責任って言葉もあるけど、就職氷河期世代は不遇。一度非正規で雇用されると抜け出すのは難しいです。
周りにも何人かくすぶっている同世代がいます。
大学の同級生Y君は、就職活動に失敗してダイエーのアルバイトから契約社員で働いてました。
正社員になるにはいくつかステップがあるらしく、試験をパスするものの正社員手前でストップ。
10年位続けたけど諦めて辞表を出したら、「今ここを出ても働き口は無いからもう少し頑張ったらどうか」と言われたそう。(それなら雇ってやって!)
もう一人の同期K君は、公務員試験を落ちてカラオケ屋のバイトを延長。しばらくバンド活動をして今はカラオケ屋の契約社員。(K君は優秀だったけど、公務員試験は2次を通過するのが難しそう)
ひきこもりのお兄さんを持つ友達もいます。40過ぎたけどプライドが高いのか、清掃業やライン作業は拒んでいるそう。(親御さんがいなくなったら…)
まとめ
結局のところ就職氷河期世代が頼れるのは、自分とその周りだけ。国は助けてくれません。
コロナ禍の影響で就職難が始まってる中、終身雇用や新卒一括採用などの日本特有の文化は変わっていきます。
就職戦線は長期化するはずなので、こまめに求人をチェックしてキャリアをスタートする事が大事。
東京にはミドル世代チャレンジコーナーが募集したりしてます。
今話題になってるパソナグループの氷河期世代300人採用の案件も、「島送りだ」とか「地域活性化にならない」等の意見があるけど、待遇面は諸手当含め400~600万。
数字だけ見ると破格だし、独身なら検討する価値はあります。
今日という日が一番若い。ニート・フリーターで年だけ重ねるのは避けましょう。
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