「今この瞬間から幸せになれる」というフレーズが強烈だった「共同体感覚」。
アドラー心理学の中でも重要ポイントになってます。
ベストセラー嫌われる勇気から、「課題の分離」「目的論」に続いて社会に生きている人に向けて書きました。
共同体感覚とは
他者と良い関係を作る為に、他者の課題を切り離し、自分の課題から逃げない「課題の分離」がありました。課題の分離が入り口としたら、共同体感覚はゴール。
共同体とは、家族、学校、職場、社会、国家、人類すべて。過去も未来も宇宙まで含むとしてます。
共同体の一部として、役割を担って全体に貢献することで、自分の価値を実感できる。
キーポイントは「承認欲求を捨て、自分への関心を他者への関心に置き換える」です。
共同体を意識するのはどんな場合か
自分の人生は自分が主人公なのに、共同体の一員でもあるというのは矛盾にも感じます。
数年前、退職してる時にプチ同窓会がありました。
会社という共同体から切り離されていることを強く認識して、けっこうな劣等感。
でもこの場合は本文中にもあるように、会社という小さな共同体から切り離されただけです。
他の共同体や、より大きな共同体はあるし、そこで自分の価値を感じる事もあります。
共同体感覚をつかむために必要な3つのこと
共同体感覚を持つために必要な事が3つ挙げられてます。
自己受容することで裏切りをおそれず他者信頼できる。他者を仲間と思える事で他者貢献でき、自分の価値を実感できる。
3つの教えは循環しているのでそれぞれ説明します。
自己受容
自分にできない事を受け入れる。
仕事でエクセルの入力作業を頼まれた時、どの関数を使うか迷って時間がかかった事がありました。
こんな場合「100点満点の人間など一人もいないのだから、60点でもいいんだ」と出来ない自分を受け入れる事が大事てことですね。
あきらめも肝心って事?
「肯定的なあきらめ」とも表現されてるよ。
出来ない事は無理。
変えれるものは変えていく勇気を持とうというのが
アドラーの言う自己受容。
いまの自分を受け入れろという事。
承認欲求が強い人は自己受容が低いぞ。
他者信頼
対人関係を良くするために必要な事として、自己受容の次に他者信頼が挙げられてます。
他者を無条件で信じる事。
裏切られてしまうんじゃないかと相手を信頼することを恐れていたら、深い関係は築けないです。
相手と信頼関係を築きたいなら、疑うより信頼する事を選ぶべき。
相手を信じたのに嫌われたら悲しくない?
それも自己受容で、自分がどうにかできる事なのか考えるんだ。
裏切るかどうかは相手の課題。
それだけの間柄だったって事。
強い信頼関係を築きたいなら、
疑うよりも信じる方を選ぶべき。
他者貢献
人は「わたしは誰かの役に立てている」と思えた時にだけ、自らの価値を実感することができる
3つ目のキーワードである他者貢献の部分での1文です。
本文中でも仕事が例えられてたけど、僕らは会社勤めて給料をもらう。
けどそれだけじゃモチベーションは続かない。誰かの役にたっていると実感しないと難しいですよね。
ここで納得感があったのが、他者の事を「行為」ではなく「存在」レベルで見る事。
実は父親が闘病生活をしてます。たぶん長生きは難しい。
大工だった本人は、元気な時のように家を設計したり建築する行為は出来ません。
それでも家族からしたら、一緒に過ごせる時間はかけがえのないもの。存在だけで価値があります。
承認欲求と共同体感覚
共同体感覚のキーポイントになる「承認欲求を捨て、自分への関心を他者への関心に置き換える」が出来ずに、自己に執着しているとどうなるか?
今までの職場で考えると前の上司が思い浮かびました。
暴言を吐く俺様タイプではないけど、自己と他者の「課題の分離」が出来ておらず、承認欲求が強い人。
求められていもいない主観的なアドバイスを送り、部下への関心はなく、常に自分の評価を気にしている。
しばらくは付き合うものの、結局誰からも信頼されず、僕含め複数の人間が離れていきました。
会社から良く思われたいだけで自己チューなの?
自分の評価にしか興味がないならアドラー心理学ではそうだね。
良く思われたいから周りの目を気にしている。
それは自己への執着って事ね。
他者の評価にとらわれて行動するのは不自由な生き方だ。
反対に共同体感覚は、他者貢献を自らの意思で行う。
まとめ
共同体の一員だと感じる事ができれば、心の悩み解消に繋がると分かってもらえたと思います。
- 自己受容
- 他者信頼
- 他者貢献
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